ルツ記」カテゴリーアーカイブ

あがなうとは(2023.9.10)

聖 書

するとその親戚の人は言った。「私には買い戻すことはできません。私が先祖から受け継いだ地を損なうことになります。親戚として私が果たすべき責任はあなたが果たしてください。私は買い戻すことはできません。」(ルツ記 4章6節)

礼拝音源(31.6MB)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 イザヤ書43章1節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 464 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編54編
会衆祈祷 一  同
聖  書 ルツ記 4章1〜17節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「あがなうとは」 鎌野直人副牧師
祈  祷
長寿祝福・感謝の時 民数記6章24〜26節
賛  美 309 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1 払うべき犠牲
ベツレヘムの門でボアズは長老たちの前で親戚の人とナオミがエリメレクの土地を売ろうとしていることを説明し、氏族の土地を保持するために土地をナオミとともに買い取るよう求めた。すべてが自分のものとなると考えた彼は了解した。ところが、家の名を残すためにルツも買い取る必要があることを聞き、彼は辞退した。自らの相続地を損なう可能性があったからだ。「あがなう」とは家族関係のゆえに自らすすんで犠牲を払い、リスクを取る行為である。
2 生み出すいのち
ボアズは、エリメレクの二人の息子の相続地と共に、ルツをも買い取り、マフロンの名を残す責任を果たすと誓った。証人たちは、ルツと彼女から生まれる子を祝福し、エフラタとベツレヘムの名が示唆する実り豊かな家となるように祈った。主はルツに男の子を与え、女たちはナオミを喜んだ。家への責任が果たされ、ナオミの将来も備えられたからだ。これはナオミへの献身を全うした嫁によって実現した。そして、ナオミは自らのあがない主、オベデを胸に抱いて育てた。
3 多くの実を結ぶ
息子を失ったナオミに七人の息子にまさる嫁が与えられ、その家は実を結び、その結果、暗闇と混乱のイスラエルに秩序といのちをもたらすダビデ王の先祖が生まれた。ルツはこのような多くの実を結ぶ道を開いたが、彼女は表舞台からは消えていった。このようにして、一粒の麦の死が多くの実を生んだのだ(ヨハネ12:24)。

誠実であるとは(2023.8.6)

聖 書

ボアズは言った。「あなたは主に祝福されるように。娘さん。この度のあなたの誠実さは、以前にも増して尊いものです。(ルツ記 3章10節a)

礼拝音源(36MB)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 ルカ 2章14節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
賛  美 17 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編48編
会衆祈祷 一  同
聖  書 ルツ記 3章1〜18節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「誠実であるとは」 鎌野直人副牧師
祈  祷
8月誕生者祝福 詩編37編3〜4節
賛  美 505 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1 ナオミのことばを行うルツ
ルツがボアズに出会ったことを聞いたナオミは、彼女の安らぎの場所のために、ボアズがいる麦打ち場に行くように命じた。彼に求婚を示唆する行動をルツが行うことによって、ボアズの指示を待つためだ。ルツはナオミのことばを受け入れ、それに従った。ボアズがどのように言うのか、分からない中でも、ルツは勇気をもって従った。

2 ルツのことばを行うボアズ
夜中に目を覚ましたボアズは、足もとに寝ている女性に驚いた。ルツはボアズに対して、自分たちの家を絶やさぬ責任あるボアズに助けを求めて来たと答えた。エリメレクの家を救おうと行動したルツの誠実さは、先の彼女の誠実さにまさるとボアズは考えた。さらに、異邦人でありながら、人々からは立派な女性と認められているルツのことばをすべて行うとも約束した。ただし、ボアズが依頼された働きを全うできるかは未確定である。ボアズも誠実にこの問題に向き合うのだ。翌朝、ルツはボアズのことばに従い、大麦を受け取って町へ戻り、ナオミに報告し、ボアズの次の行動を待った。

神の誠実さに気がついたナオミから始まった出来事は、誠実なルツとボアズの勇気ある行動を通して進み始めた。計画通りに人が動くか、どうか不確定であるにもかかわらず、神の誠実さに気づいたからこそ、そのように行動したのだ。これは、死者の中からのイエスのよみがえりという神の誠実さの福音を知る私たちに対するチャレンジだ。

偶然はあるのか(2023.7.2)

聖 書

そこでルツは出かけて行き、刈る者たちの後に付いて畑で落ち穂拾いをした。そこは、図らずもエリメレクの氏族に当たるボアズの畑の一角であった。(ルツ記 2章3節)

礼拝音源(35.5MB)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 詩編25編8〜9節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編41編
会衆祈祷 一  同
聖  書 ルツ 2章1〜23節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「偶然はあるのか」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 414 一同起立
7月誕生者祝福
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1 偶然なのか
ルツは自ら進んで落ち穂拾いを申し出た。彼女は自分を受け入れてくれる刈る者の後について落ち穂拾いを始めた。それはエリメレクの親戚であるボアズの畑であった。その日、ボアズも畑の様子を見に来た。彼は見たことのない若い女に気づき、彼女のことを尋ねると、監督する者はナオミと一緒にモアブの野から帰ってきたモアブの娘である、彼女が自分から申し出て、一生懸命、働いている、と伝えた。

2 ルツを知るボアズ
ボアズはルツを守るために、自分の畑から落ち穂を拾うように語った。外国人差別が当たり前の世界で、同じ氏族の家族を養う責任を果たそうとした。ボアズは、ルツがナオミと共に帰ってきたことを知っていたので、ルツに主の祝福があるように祈った。自らが奴隷以下の外国人寄留者に過ぎないと考えるルツに対して、ボアズはさらに食を備え、彼女をいじめから守るだけではなく通常以上のものを与えるよう指示した。

3 主の介入に気づく
ルツはボアズが何者か知らなかった。一方、ナオミは偶然から始まった出来事に、自分たち家族への主の慈しみを見出し、主の手のわざに気付き始めた。偶然はある。しかし、ボアズとルツそれぞれが置かれていたところで忠実に歩んだからこそ、神の摂理がナオミの目に見えるようになり、彼らは思いもよらぬ形で神のわざに関与するのだ。

神はすべてを奪うのか(2023.4.30)

聖 書

私は満ち足りて出かけて行ったのに 主は私を身一つで帰されたのです。どうして私をナオミと呼ぶのですか。主は私を痛めつけ 全能者は私に災いを下されたのです。(ルツ記1:21 )

礼拝音源(35.6MB)

礼拝順序

 

前  奏
招  詞 詩編67編1節 司 会 者
頌  栄 29 一同起立
祈  祷 司 会 者
主  祷 93-5 A 一  同
交  読 詩編31編
会衆祈祷 一  同
聖  書 ルツ記1章1〜22節
使徒信条 93-4 1A 一  同
牧会祈祷 鎌野直人副牧師
宣  教 「神はすべてを奪うのか」 鎌野直人副牧師
祈  祷
賛  美 487 一同起立
感謝献金
奏  楽
頌  栄 27 一同起立
祝  祷 鎌野直人副牧師
後  奏

宣教要旨

1.すべてが奪われたナオミ
王国が誕生する前の時代、豊かな食を与えると主が約束した地に飢饉が訪れた。エリメレク一家はその地を去り、モアブへ行った。ところが家長エリメレクはすぐにその地で死ぬ。その後、家族はモアブに長期的に寄留し、ナオミの息子たちは妻を迎えた。十年後、二人の息子も死んだ。すべてが奪われた。ナオミは一人、残された。

2 母の家に帰るオルパ
ナオミはベツレヘムへ帰ることにした。主がその地を顧みたということを聞いたからである。二人の嫁はナオミと共に帰途につく。ナオミは彼女たちに自分の母の家に帰るように、彼女たちがこれまで示した慈しみにしたがってイスラエルの神である主が慈しみを示すように、と語る。ナオミが母の家、ナオミの民が自分の民だと語る彼女たちに、期待してはならないとナオミは釘を刺した。主がすべてを奪った、私はあなたがたより辛い、と嘆いた。これを聞いたオルパは、彼女なりの選択として自分の母の家に帰った。

3 ベツレヘムへ帰るルツ
ルツは、希望などなくてもよい、ナオミという母の家に留まり、その民、その神のところに帰る、自分の将来よりも母への慈しみが重要だ、と語った。ナオミは諦めてルツと戻る。帰ったとき、女たちは「すてきだ」と語るが、ナオミは、主がすべてを奪い取ったから自分は「苦々しい」と語る。誰もまだ、神の張られた伏線に気がついていなかった。賜物を神は、備えていたのだ。目をこらして待て。時が来たら、見える。