日別アーカイブ: 2013.01.20

交わりに生きる(2013.1.20)

宣教題  : 「交わりに生きる」   宣教:   川原﨑 晃 牧師
聖    書  : 使徒言行録 20章13~16節 1ヨハネ 1章3節
神の御子の血によって贖われた者は、神のものとされ、教会の交わりに加えられます。その交わりは、「御父と御子イエス・キリストとの交わり」であり、「わたしたちの交わり」と言われる聖徒の交わりです(1ヨハネ1章3節)。パウロのミレトスまでの旅程には、教会の交わりを証しするメッセージが語られています。

1.主との交わり
ここでのパウロは、不思議な行動をとっています。彼は、ルカたちを船でアソスに行かせ、自らは一人でアソスまでの山道を歩いて行ったのです。彼はそのことを決め、ルカたちに指示するほどに並々ならない決意をしています。そうすることによって彼は、ミレトスでエフェソの指導者たちに決別説教を語るに際して、主イエスと交わり、祈り、考え、黙想しつつ、伝道や教会や聖書についてまとめ上げていったと思われます。
聖書に登場する多くの人物が、神の前の孤独を経験し、それを通して自分を見つめ、神に近づき、神の御心を知らされ、神に仕えることに豊かにされています。こうした主イエスとの交わりは、良いことであり、また幸いなことです。パウロは、その良い方を選んだのです。私たち一人ひとりも、この良いことに身を置くことが必要です。

2.聖徒の交わり
アソスでルカたちと合流したパウロは、ミレトスまで船旅をしました。彼が、エフェソの指導者たちをミレトスに呼び寄せて、決別説教をしたのには理由がありました。それは、五旬祭にはエルサレムに到着していたいとの願いがあったからです。彼は、ユダヤ人たちが重んじる習慣を受けとめつつ、彼らをキリストの福音に導き、ユダヤ人と異邦人の間にある敵意という障害を取り除いて、両者がキリストにあって一つになることに重荷をもっていたからです。
私たちの交わりは、信仰によって与えられた共通の救い・御言葉・礼拝・目標・使命・苦難・栄光を共有する交わりです。私たちは、主との交わりを深め、相違を意識しやすい愛の乏しさを悔い改めつつ、共通のものにしっかりと目を向けていくことによって、教会の交わりを確立していくことが大切なのです。