日別アーカイブ: 2009.11.15

神は人を用いられる(2009.11.15)

題   : 「神は人を用いられる」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖書  : 使徒言行録 6章1節~7節
教会は、救われた主の弟子が多く加えられていく中で、内にトラブルが生じました。その時教会が、どのような解決の道を与えられ、その結果どう展開していったかが証言されています。そのために、神は教会に人を立てられ、用いなさったのです。

1.御言葉に仕えるために  1~6節
教会に生じたトラブルは、愛の交わりの中で救済の手が差し伸べられていたことに対して、意思の疎通の欠如から「苦情」の声が起こったことでした。これは、教会の存亡にかかわる重大な問題でした。もし、使徒たちが性急に苦情問題だけを解決しようとして、そのことに忙殺されていたら、教会の第一の使命である「神の言葉をないがしろ」にするという危険性があったのです。このようにサタンは、使徒たちを最も大切なことから逸脱させようと巧妙に働きかけてくるのです。
使徒たちは、サタンの計略を見破り、適切な解決策を講じました。彼らが「祈りと御言葉の奉仕に専念する」ために、愛の業の奉仕をする者を選んだのです。以来神は、キリストが仕えるために来てくださったように(マルコ10章45節)、御言葉に仕える者を求めてこられました。神は、仕える者に信仰と聖霊を満たし、謙虚に神と人に仕える知恵を与え、どこにおいても良い証しを立てさせてくださいます。

2.御言葉が広がるために  7節
「こうして、神の言葉はますます広まり」、主の御業は進展していきました。主の弟子たちは弟子としての役割をもって主に仕え、使徒たちは祈りと御言葉の奉仕に打ち込むという、教会の本来の在り方が確立されたからです。使徒たちにとって一番伝道しにくい「エルサレム」において、しかも反対勢力の旗頭とも言うべき「祭司も大勢」信仰に導かれたことは、驚くべきことでした。
キリスト教会の今日の課題は、経済問題ではありません。人材問題です。聖霊によって造り変えられ、キリストにのみ仕える人が求められ、用いられるのです。「罪のみを憎み、神のほか何も畏れない者が百人いるなら、世界を動かすことができる」のです。信仰の厚い者にさせていただきましょう。