神の選び」タグアーカイブ

主に選ばれた者(2018.7.15)

宣教題  「主に選ばれた者」          宣 教  今田好一牧師
聖 書  マルコ3章13~19節

 主イエスが12使徒を選ばれた時の出来事の中に、キリスト者とはどのような者なのか、教会とはどういうものなのかが表されています。

1.救いの確かさの根拠
 主イエスは、祈るために山に登られ、その中で12使徒を選ばれました。彼らの以前の職業や経歴は様々であり、単なる寄せ集め集団のように思えます。しかしこれが神の選びです。このことは、わたしたちが選ばれたのも同じであり、その選びの理由はわたしたちの側にはありません。神が選ばれたのだから、神の選びには間違いが無いのです。これが、私たちの救いの確かさの根拠なのです。

2.新しく造り変えられた者
 主イエスが多くの弟子たちの中から12使徒を選ばれたのには、旧約以来の神の救いの計画であり、ヤコブの息子から12部族が生まれたように12人を選ぶことによって、新しい神の民、新しいイスラエルを造ろうとされたのです。主イエスから新しい使命と目的を与えられた者として造り変えられたのです。

3.主イエスの選びの目的
 主イエスが12使徒を選ばれた目的は、全てのキリスト者が選ばれた目的を示しています。それは、主イエスの救いの御業に仕え、その御業を受け継ぎ、継続するためです。つまり、神の国の福音を伝え、神の国の到来を告げることです。そのことを教えるために主イエスは、12人の使徒を側に置かれたのです。
 わたしたちのすべてをご存じである主イエスと共に歩み、このお方ご自身を宣べ伝えましょう。わたしたちも主に選ばれた者なのだから。

聖書朗読(0.4MB)

礼拝メッセージ(9.5MB)

選びの器(2010.5.23)

宣教題  : 「選びの器」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖   書  : 使徒言行録 9章1節-19節
神の時、神の霊、神の人が相重なるように展開されているのが、使徒言行録です。
聖霊の注ぎと満たしによって、どのような神の人が造られていくのでしょうか。その良い一つの例として、サウロが選びの器として祈る中に見い出すことができます。

1.生きておられるキリストの御前における祈り  1~6節
サウロは、当初キリストの福音に対して敵意と反感と憎しみに凝り固まった迫害者でした。彼は、主イエスは過去の人であって、今も生きておられる神として信じていなかったのです。復活のキリストは、そんなサウロにご自身を現わされて、教会を迫害することが神であるキリストに対する罪であることを明らかにされました。そして、神の大きな憐みによって立ち直らせてくださる救いの道を示されました(1テモテ1章12~17節)。
私たちに聖霊が臨むと直ちに自覚することは、キリストが共におられるという現実です(使徒言行録2章25節)。生きておられるキリストの御前に自分自身を置いて心を開くなら、主が何をしてくださるかを見ることができるようになります。主が共におられることを自覚する生涯は、どのような障害をも乗り越えさせます。
2.砕かれ、へりくだる祈り  7~19a節
復活のキリストにお会いしたサウロは、何も見えない状態で人々の手に引かれ、ダマスコで三日間を祈りの中に過ごしました。この時、人の助けを必要としない誇り高い人物であったサウロが、砕かれていく経験をしたのです。
そのために、この時だけ神の歴史の舞台に登場した「アナニア」が用いられて、使徒パウロが生み出されたのでした。アナニアは、神の御言葉を信じ、神の救いの御業を信じ、サウロとその祈りを信じて、執り成し、サウロを新しい使命へと導きました。そのようにして、サウロは目が開かれ、聖霊に満たされて、真に神に生きる道を示されたのでした。
私たちは、サウロと同じように主から選びの器とされています。主なる神は、砕かれて、へりくだった霊の人の祈りを求めておられます(イザヤ57章15節)。