主への感謝」タグアーカイブ

受けた恵みを忘れずに(2019.8.4)

宣教題 「受けた恵みを忘れずに」     宣 教  川原﨑晃主管牧師
聖 書 エフェソ2章11~13節

旧新約時代の神の民とされた者たち、そして今日の私たちは、信仰者とされた感謝と喜びが薄れ、他の様々な事に優先順位を与えがちになります。それに対して、「心に留め」(11節)、忘れないで覚えていなさいと勧めているのです。

1.以前には、これまでも  11節~13節a
まず、「以前は」と、神の救いの恵みを受ける前の状態を思い起こさせています。ここに、割礼なく、キリストなく、国籍なく、約束なく、希望もなく、神もない深刻な状態が語られています。
それが、「遠く離れていた」状態です。すなわち、神が見えず、神のことを意識することもない遠さの中にいたということです。人と人とを分断し、隔てる壁を築き合っていたのです。人を敵と味方に分け、仲間とそうでない人々を区別し、互いに恐れ、不信感を抱き、高慢さで断絶された状態でした。

2.今も、これからも  13節b
しかし、「今や」、神と人の両方に「近い者になった」と高らかに宣言しています。神の選民も異邦人も「キリスト・イエスにおいて」、神によって子として受け入れられ、神の国の国籍を持つ者とされたのです。「キリストの血によって」罪を赦された者同士が、共に喜び、共に泣き、互いに兄弟姉妹として受け入れ合う近い者とされたのです(1コリント11章24~25節の「記念として」を参照)。

私たちは、エフェソの人々と同じように、「今や」すなわち今も、これからも、天の御国に迎え入れられるその時まで、順境の時も逆境の時も、神の恵みを忘れずに、絶えず感謝し、常に喜んでいるのです。この感謝と喜びが、自分だけでなく、関わる人々を潤すのです。ここに勝利ある信仰生活があります。

聖書朗読(0.4MB)

メッセージ(11MB)

感謝の心を拡大する(2018.9.2)

宣教題  「感謝の心を拡大する」       宣 教  川原﨑晃主管牧師
聖 書  フィレモン1~7節

 フィレモンへの手紙は、理想の教会をのぞく小窓と言われるほどに、信仰から出る愛に溢れていました(1~3節、5節)。パウロは、教会に対して、神に感謝をささげています(4節)。そして、その感謝は、彼の心を拡大していきました。

1.生き生きとした信仰の交わりゆえに  5~6節
 「主イエスに対するあなたの信仰」が、全人格的に自分のものとして抱いている信仰であるゆえに感謝しています(5節)。その信仰は、日々主イエスにつながって、主の御言葉に信頼しているからです(ヨハネ15章5節)。
 そのような「信仰の交わり」が分かち合われるとき、次のような感謝が生まれます(6節)。信仰を分かち与えられた人は、それが神の恵みによることを知って、その人の心を高めます。信仰を分かち与えた人は、神の恵みによってさせていただいたことを知って、その人の心を謙遜にします。

2.豊かな愛の感化ゆえに  5節、7節
 次に、制限やえりごのみなしに、「聖なる者たち一同に対するあなたの愛」となって、外に向かって働いていることに感謝しています(5節)。
 さらに、感謝していることは、フィレモンの愛のゆえに、パウロ自身が「大きな喜びと慰め」を受けたこと、また聖なる者たちの心が「元気づけられた」(マタイ11章28節参照)ことに感謝しています。このような愛の感化による感謝が、人の心を広めていくのです。
 私たち一人ひとりと教会は、信仰の交わりと人々に対する愛が溢れることによって、感謝の心を拡大する器とならせていただきましょう。

聖書朗読(0.4MB)

メッセージ(8MB)

小さな群れよ、恐れるな(2017.8.20)

宣教題  「小さな群れよ、恐れるな」   宣教 川原﨑晃主管牧師
聖 書  ルカ12章32~34節
 
 「恐れるな」(ルカ12章4節、7節、32節)と繰り返し語られています。恐れるとは、逃げること、また大きくそれるという意味合いがあり、人間の弱さが最も正直に現れる場面です。では私たちは、なぜ恐れなくてよいのでしょうか。

1.神の恵みに生きる  32節
 「小さな群れ」には、福音のために選ばれて召された主の弟子たちが加わっていました。その神の恵みのご支配は、主イエスご自身だけにとどまることなく、主の弟子たちの間にも、続く教会にも継承され拡大していくために、父なる神が喜んで与えてくださったのです。そして、今日まで世界のあちらこちらに展開されているのです。
 私たちは、「小さな群れ」であると謙虚に自覚することから始める必要があります。そう自覚することは、決して恥ずかしいことでも、不安なことでもなく、主イエスの赦しによって立つ勇気を与えてくれます。小さな群れは、私たちの父なる神の恵みによって、大きな力となっていくからです。

2.恵みの神を覚えながら生きる  33~34節
 主イエスは、持ち物や富についての正しく賢い使い方として、「尽きることのない富を天に積みなさい」と勧められています。そうすることによって、富が神の賜物であり、それを備え与えてくださった「あなたの神、主を思い起こし」(申命記8章17~18節)、その主への感謝として「施し」をするからです。
人の心が一番関心を寄せているものが、その人の宝となっているものです。私たちは、主イエスと共に、「あなたがたの父」である神の御業に参加させていただくための元手を授けてくださった恵みの神を思い起こし、また覚えながら生きることが大切なのです。