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キリストを知る(2012.7.1)

宣教題  : 「キリストを知る」   宣教:   川原﨑 晃  牧師
聖    書  : 使徒言行録  18章24節~28節

プリスキラとアキラとがアポロに対して成したことは、「神の御心」を実行する実例となりました(21節)。それを通して、アポロがキリストを知るという信仰の経験へと導かれて行ったのです。

1.キリストの素晴らしさを知る  24~26節
エフェソにやって来たアポロは、「主の道を受け入れており、イエスのことについて熱心に語り、正確に教えていたが」、それはバプテスマのヨハネが語っていたガリラヤのイエスのことであり、エルサレムで十字架に架かられ、三日目に復活され、昇天されたイエスのことではなかったのです。従って、彼は、聖霊降臨やそれによってもたらされた教会誕生のことも知らなかったのでした。
アポロのメッセ-ジを聴いたプリスキラとアキラは、その内容がエフェソの教会を根底から崩壊させてしまう危険を感じて、個人的に彼を招き、キリストの素晴らしさとその救いを語り説明したのでした。それを謙虚な態度で聴いて受け入れたアポロは、アカイア州に渡った時、「メシアはイエスであると公然と立証し」(28節)たのでした。
私たちがキリストの素晴らしさを知る時、それが愛の連鎖反応となっていくのです。

2.キリストの体なる教会を知る  27~28節
プリスキラとアキラ及びエフェソの教会は、アカイア州に渡ることを望んだアポロを励まし、アカイア州の教会が彼を歓迎してくれるように手紙を書き、神の御業が進められるようにと「神の御心」を見極めつつ行動しました。そして、アポロもまた、「神の御心」に従って、熱心かつ徹底して福音を立証したのでした。
以後、アポロはコリント教会で活躍し、高い評価を受けましたが、それが分裂をもたらす危険もはらんでいました(1コリント1章12節、3章4~6節)。そのアポロをコリントの教会が招きたいと願った時に、彼がそれに答えることは「神の御心」でないと拒否しました(1コリント16章12節)。そうした背景もあって、パウロがアポロに対して愛の配慮をしています(テトス3章13節)。
私たちは、キリストの体なる教会に生きることを体験的に知ることが大切なのです。